Archive für Oktober 2008

天国!

現在イタリアのPolverigiという所でNICO AND THE NAVIGATORSの来年の新作ANAESTHESIAのクリエイション中です。まずは10日間、出演者みんな合宿状態でワークショップ&インプロビゼーションをして、アイデアやモチーフを集めています。

この作品は、来年のヘンデル没後250周年を記念した音楽劇。2009年6月にヘンデルの出身地であるHALLEのヘンデルフェストシュピーレで初日を迎えます。ヘンデルがモチーフになってはいますが、音楽自体はFRANUIを率いるAndreas Schettさんによって新しく作曲され、11人のミュージシャンと、3人の歌手、6人の役者&ダンサーが参加します。メインのリハーサルは3月スタートですが、いまこうしてメンバーに会い、リラックスした空気で交流できるのは非常に貴重な時間です。

カウンターテナーのTerry Weyは元ウィーン少年合唱団の伝説ソリスト。 まだ24歳という若さですが、音楽一家に育ち、4歳から歌い始めた彼の歌声は呼吸が音楽になっているかのような、陳腐ですがまさに「天国の響き」です。ハイコロラトゥーラソプラノのTheresa Dlouhyもまさに天使のような容姿と声の持ち主。彼女も音楽家のお父さんの元で姉妹で物心ついた時から歌っていたという生粋の歌手。ビブラートの全くない、こんなにしなやかに脈打つ透明なハイソプラノは正直初めて耳にしました。本当に心洗われるというか。二人のデュエットは、気が遠くなる程の絶品。

そして皆とてもオープンで好奇心旺盛、NICOのエクスペリメンタルな要求にもてらいなく応じています。 そんな彼らと一緒にトレーニングをし、その声と身体で色々なインプロビゼーションをして思い切り遊べるこの時間はまさに極楽、来年のリハーサルがとても楽しみです。神様ありがとう(謝)

悔。

明日から10日間、NICOの新作のクリエイション&ワークショップで再びイタリアのポルヴェリージに参ります。NICOとのクリエイションは初めてなので、他のメンバーの方々との出会いも含め、とても楽しみです。

が、

何とも悔しいことが一点、いや、二点。
明後日はBrad Mehldauがフィルハーモニーでコンサートをするー!!!
そして明々後日はアキさんもフィルハーモニーでコンサート!!!

そして私はそのどちらも聴きに行けない〜
せっかくベルリンに住んでいるのに(大涙)
このネタで1時間は愚痴れます。

先日は道ばたでJAZZANOVAのチラシ(落書きのような)をみつけて、お、ライブ!!
と、うきうき友達と遊びにいったら、JAZZANOVAのメンバーの一人が、ちょっとDJしているだけだった、、、崩れ落ちました。まるでエノケンと見せかけてエノケソという別人、みたいなノリです。

負けるもんか。

君の事を知っているにも関わらず

”Obwohl ich Dich kenne” by NICO AND THE NAVIGATORS
ただいまベルリンのRadialsystemで公演中です。

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友情がテーマのこの作品、オリジナルテキストに混ざってゲーテやシラーの言葉がちりばめられ、
バイオリンとシンセやアコーディオンの生演奏と、舞台美術が丁寧に編み込まれた、とても詩的かつユーモアに満ちた世界です。

私は前回に引き続き、浦山みよこさんの代役をやらせて頂いています。
この機会に恵まれた事に非常に感謝!です。

演出家のニコラとは今までクリエイションをした事はなく、今回が初めての仕事なのですが、彼女はとても鋭い目と耳の持ち主。はっきりとした美意識が舞台裏までも貫いています。本番前にもいつも全員で短いワークショップをし、出演者のメイクも本人自ら手がけ、空気感を作り上げて行く。その職人気質とでも言えるような徹底ぶりは、とても気持ちがいいものがあります(笑)

役者、音楽、照明、舞台美術が全て溶け合って、観客ひとりひとりが舞台を観ながら、それぞれのランドスケープを心の中に描きだせるような世界を生み出そう、という彼女の狙いには激しく共感。そのためには演じる側も、とても柔軟かつ細やかな感受性を保つ集中力が必要とされ、些細な瞬間がいかに全体の空気に影響し得るか、ということを改めて気づかされています。

20歳になるかならない頃、音楽座という所のマドモアゼル・モーツァルトという作品で、モーツァルトの音楽の精霊という役をやったことがあるのですが、その時に、精霊とは何ぞや、と、ひよっ子だった私は2ヶ月にわたるツアーの間中ずーーーーっと思いを巡らし続けていました。 単に立っているだけで精霊に見えなければならない、というのは非常に難しい課題だったのです。で、当時の自分なりに行き着いた所が、水面に映る世界、というイメージで、人はそこに自分の思いを投影するけど、それはちょっとした風や小石で揺らいでしまう危うさが常にあって、、、、みたいな事をあーでもない、こーでもない、と考えていたなあ、と、今回この作品をやらせて頂きながら思い出しました。

とりあえず私はこのカラダで、この声を発して、この空間にいて、この音を感じているけど、それは大きな感性のカタマリの、小さな吹き出物みたいなもんだと思うわけです。そうすると自分の事はどうでも良くなって、仕事に忠実になろうという気持ちが涌いてきます。感じる事しかできないけど確かにそこにある、心のランドスケープを枯れさせないためにも。

かきもの

身の程知らずにも、ごたくを並べています。
どちらも一般の書店では購入が難しそうですが、、、

孑孒[ぼうふら]

CORPUS

孑孒では12月の新作「HEREing Loss」について、CORPUSではベルリンの振付家について書かせて頂いています。
「ポスト・ピナ」というタイトルは私が付けたものではないです、念のため(笑)。
私には時代を判断する力なんてありません、、、
ただ私が良く知ってる&好きなベルリンの振付家について主観を書かせて頂いているだけです。

「HEREing Loss」について、いきなりの告知だったので、「??」という方も多いと思います。
現在ヤエルとリハーサルの真っ最中。これまでのイヤホンやラジオを使った作品の集大成です。
クリスマスから年越しまでの少しの空白の時間、横浜の海辺で不思議な避難所体験なんてのもアリでは?!詳細についてはこれからまた少しずつお知らせしていきますね。

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