Archive für März 2009

甘苦く

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“Süssebittere Rezepturen”マーブルグ初日を無事に迎えました。
吉本ばななさんの”キッチン”が題材のこの作品、結局原作の要素は6パーセントくらいの気がしますが、なんとも不思議な調和に辿り着いたと思います。これほど落ち着いて”作業”のできたクリエイションも珍しいというか。演出のRamanとは互いに空気を読める間柄なので、余計な議論をせずに追求していけたし、映像を担当したDaviとIngolfも非常に意欲的かつ繊細な仕事人で、これまた貴重な出会いとなりました。

共演したNinaはフォーサイスやプレルジョカージュの作品でも踊る、私とは対照的に小柄で柔らかい線を持つ素敵なダンサー。スイス人のお父さんとブラジル人のお母さんをもつ彼女は、大胆かと思えば慎重だったり、強情かと思えばとても気配りが細やかだったり、色んな可能性を感じさせる、オモロい生き物です。ドイツ人の俳優Tamoは、音楽マニアの彷徨える末っ子。いや、意味不明ですが、末っ子なんですよね、行動が。リハ当初に固まっていた彼の毛糸玉がリハーサルプロセスとともにほぐれて、何とも繊細な素材がこぼれ落ちてきた様子に、とても心温まったというか、ほっとしたというか、うん、いいもんですね。

出演者たったの3人で、2ヶ月毎日8時間のリハーサルは、かなり濃厚でしたが、私の中でも色んなものがほぐれ、先へ紡いで行くモノがクリアーになった気がします。反響も非常に良く、新聞評も手伝ってか3日間の公演もとても盛況でした。今月末の再演、来月のフランクフルト公演がまた楽しみです。

昨日ベルリンに帰ってきて、今日からもうNICOの新作のリハーサルに突入だったので、まだ頭も身体もちぐはぐですが、じきに落ち着くでしょう(笑)
さー、これからはヘンデルヘンデルヘンデルです!